令和5年度の年度末を迎えた。朝から銀行との打ち合わせ、仕事の契約やら取引先の人事異動に伴い転勤のご挨拶など朝からてんやわんやといった感じである.。毎年同じような形でやってくる時期である。”年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず”劉 希夷著 『代悲白頭高翁』を思い出す。
毎年毎年咲く花は同じように美しいが、毎年それを眺める人は変わっていく。年ごとに咲く花に変わりはないが、年ごとに人は衰えていくということを詠じている。
まさにそんなことを思ってしまう。そのあとに続くのは”白頭を悲しむ翁に代わる”と題するこの詩は、花の変わらぬ美しさと栄枯盛衰のはげしい人生の意味をを表現していると言われている。
なかでもこの二区はとくに有名で、古今の絶唱とされている。そのために作者は、舅で当時の大詩人だった宋子門(そうしもん)によって殺されたという伝説すらある。詩の内容とは裏腹に物騒な逸話である。劉希夷は唐の始めの頃の大詩人で字は挺芝というそうだ。