”寧ろ鷄口と為るとも 牛後となる勿れ”いっそのこと鶏の口になっても、牛のしっぽとなってはならない。という意味である。時々社内の全体会議などで引用させていただいている。中国の「史記」に出てくる言葉であるが、学生時代から好きで今でも時々読んでいる。
大きな国の臣下になるよりは、小さな国でも一国一城の主となった方が良いということで、『合従連衡』という故事の一人の主役である。蘇秦が大国『秦』に対抗するための同盟を、諸侯に説いたときに引用したことわざである。転じて、大きな者は尻にくっつくよりは、小さなものの頭となった方が良いという意味である。
なんとも勇壮な春秋戦国時代のロマンを感じさせる話である。蘇秦は戦国時代の論客として『合従策』を唱えて、六国が縦に連合して(従は縦)、強国秦に対抗するべきだと主張したあの壮大な中国でこれだけの構想を立てられるとは・・・・・。自分自身が小さく感じてしまう。