宮城県仙台市にある移動式クレーン(オペレータ付)リース業・重量物・機器設置工事業を展開する新港機工株式会社です。

　この頃、私宛にМ＆Ａの話の電子メールや手紙が良く届く。将来に向けての考え方としてそれも一つであろう。現状での会社の状態は、決算書などの経営数字を見ればだいたいわかるが、将来性を判断するのは簡単ではない。私は、自分の会社が、若い世代が活躍できる環境を用意していけるかどうかが、トップとしての責任と思っている。そこを判断基準にしている。日本は大戦後、大手企業も中小企業も『終身雇用』と『年功序列』といった制度が当たり前の考え方であった。経済が右肩上がりで、社会の変化が少なく先の見通しが明るい時代には合理的であった。ところが1990年前半にバブルが崩壊すると、日本経済は急激に活力を失い、その後も長きにわたっていや今もって停滞が続いている。どの会社も様々な問題と課題を抱え余裕がなくなり、世界的に誇れる終身雇用制も崩壊しつつある。年功序列制度も能力主義とは言え、今でも多くの企業が今でもこの人事制度を採用している場合が多い。経済も生き物と同じである時代が変わったからといって全てを批判するのではなく、時代に合わせていいものはいいのである。この当たり前なことをしっかりと取り入れながら次世代の人を育っていくことがトップの責務だなと感じる今日この頃。そのためにも明確なビジョンと指針を示すことが大事である。