8時30分に会社についたが、ふと自宅に携帯電話を忘れてきたことに気が付いた。9時には社員と一緒に角田に向かわなければならない。しかし、この時代携帯がないと仕事にならない。出発時間を遅らせて、自宅に携帯を取りに戻った。会社に戻ったら、「社長、1時間くらいはかかるだろうから10時頃の戻りかと思ってました。韋駄天ですね、まだ9時半ですよ、早い」と言われながらも、早速、角田市内のバイオマス発電所に向かった。
発電所の綱川所長と20分ほど打ち合わせをして、現場での作業確認を終えて、帰路に就く。私が車の免許を取ったころは、角田に行くとなると仙台からだと1日仕事であった。以前はそれだけ時間がかかった訳だが、道路網の整備により2時間で仙台まで戻れる時代になった。それだけ社会資本の整備が進んだということだろう。
ふと、カンボジアに行った時のことを思い出した。ポルポト政権時代の大虐殺によって多くの人命が失わられた。その結果、インドシナ半島での周辺国に比べて発展が遅れた。首都プノンペンから世界遺産アンコールワットまでは飛行機で行かなくてはならない。なぜなら一般道で行くとなると8~10時間かかる、つまり道路が整備されていない。高速道路ができれば2時間半くらいで行けるのにとも言ってもおられた。それだけ道路網整備が持つ経済活動への影響は大きいことになる。確かに以前だと角田までは1日仕事であったのが、今は2時間で帰ってこられるということはおのずと経済的効率が高いということである。
『道路から人へ』と変なこと言った政治家たちがいたが、日本の発展を支えてきたのはまさにこの道路網の整備であることに改めて気づかされる。




