私の机の本立てには、誰にでもわかる『論語』という本が置いてある。時間のある時や暇つぶしの時によく読んでいる。非常に身につまされることが多い。
”吾が道は一以てこれを貫く”中国語では、『吾道一以貫之』と書く。(「論語」里仁)孔子曰く、私は終生一貫して変わらぬ道をあゆんできた。門弟の曾子(そうし)に語った言葉である。一貫した道とは、”忠恕(つうにょ)”忠とは誠実さ、恕とは思いやりのことである。
常に変わらぬ人生観や処世態度を持ち続けることは難しいが、孔子は、終生ひとつの人生観で貫き通したそうだ。その一貫した道とは、”おのれの良心には忠実に、他人の言動には思いやりを持つ”ことであったと論語では論じている。
やさしそうにみえて、この言葉はなかなかできることでないなと思うが、できる不だけ実践できるように心がけたい。