会社では、現在は勿論のこと将来の事業を考えたうえでどのような能力や行動特性を持った人材が必要なのかを明確にして採用していこうと考えているが、弊社のような重厚長大型の下請け業的な職種ではなかなか難しいものがある。しかし、いま私はそれに挑戦していかなければ活路がないと思っている。
企業、特に経営者の役割は、経営戦略の実現に必要な人材を確保することである。そのためには採用や育成ということも中小企業であっても考えていかねばならない。単に『稼げる人』『クレーンを操作できる人』ではなく、社員がどんな能力、技術や資格を身につければよいのか、ふだんどのような行動をとればいいのかわかりません。会社として社員に何を求めるのか明確になっていないにもかかわらず、社員に対して『会社が求める人材になれ!』というのは無理な話である。
経営戦略の実現に必要な社員とは、どのような資格や技術を持ち、どのような能力を発揮し、どのような行動をする社員なのかについて、社員が理解できる程度に具体的に説明する必要があると考えている。年度末を迎え、思うことがたくさんある。