事業を成功させ1000億円以上の資産を有した彼は、自分自身の行動の全ての基本に『共生主義』(ともいきしゅぎ)を実践してきた結果です。と豪語する知人がいる。『共生社会』という言葉があるように『共生=きょうせい』という言葉は社会全般でよく耳にする言葉である。しかし、知人は同じ漢字でも敢えて『ともいき』と訓読みにしている。ここに彼の思いがあるのだろう。
確かに『ともゆき』とした方が人と人すべての人間が『共に生きる』という視点からするとより分かりやすいし、強く伝わりやすい。
知人は、子供の頃に『この世界はなぜ存在するのだろうか』『なぜ人は生きるのか』などと考えていたそうだ。この辺がやはり凡人と違う。五才の頃から毎日毎日そんなことを突き詰めて考えていたとのことである。
しかしながら自分としては、テレビであ垣間見るセレブの豪奢な生活にも、SPを引きつれた政治家が秘書を連れて闊歩する姿にもまったくもって魅力を感じなかったそうだ。そんな思いを持ちながら様残な思想書や哲学書を読みふけった中で行きついたのがこの『共生主義』という考え方であったとのことである。成功者の言葉は重いものがある。見習えなければ。