無風の状態の時、あるいは微風のときにはどの草が強くてどれが弱いか等は区別をつけられないが、強風が吹けば草木の強弱が立ちどころにわかるものだ。
風が強く吹いて、はじめて茎の強い草がわかり、天下が乱れて、はじめて忠義の臣下が分かると教えている。続けて、板蕩(はんとう)に誠臣を識(し)るとなっている。
今の政府も同じような状況であろう。”板蕩”は『詩経』の言葉である。乱世を指す。世の中が乱れたときには、忠臣と逆臣の区別がつくと言われる。株価は、うなぎ上りであるが、中小企業の業績は逆に下がっている。為替市場も1ドル150円の最円安である。我社の社員もこんな時にワンチームとなって頑張ってほしいと思っているが・・・・・・・・・・・・・。そう期待したい。
この言葉は中国の『資治通鑑』があらわしたものだが、北宋時代の司馬光の甥にあたる。戦国時代から五代までの編年通史と言われている。