処世術という言葉がある。私はどちらかというと処世術など考えもしないで生きてきたような感じがする。もう少しこの言葉を理解していたら人生も変えあったのかもしれない。老子の言葉に ”知足不辱 知止不殆”(足るるを知れば 辱められず、止まるを知れば殆うからず)ある。
満足することを心得ていれば、辱めを受けない。また、ふみとどまることを知っていれば、危険はない。老子が教えているのは、万事控えめにしておくことだ。という処世術である。たとえば、いくら儲かるからと言って、自分の利益だけ優先し、他人の迷惑など問題にしなければ、、しまいには反感を買い、袋叩きに遭わないとも限らない。とことんまで追求せよ、というよりは、限度をわきまえて控えめにしておいた方が無難である。そうはいってもなかなか難しい。それでも時に思い浮かべる。