仙台市内でも開花宣言が出され、今週末には、満開とは行かずとも見ごろを迎える。昨年、桜の開花が記録的に早かったことは記憶されている方も多いと思うが、仙台で3月26日に開花し、31日に満開を迎えた。いずれも観測史上最速であった。今年はそれより6日ほど遅れたがそれでも以前にくらべればそ早い方である。
今年の桜も昨年と同じように早く咲くことが予想されたが3月お彼岸前後に大陸からの移動性低気圧により寒い日が続き、当初の日本気象協会の開花予想より若干遅れ4月2日となった。 かつて、仙台での桜の咲くのは4月10日過ぎであった。私の誕生日が9日であったので、その2~3日後に開花宣言を聞いていた記憶がある。仙台気象台の観測値によると仙台におけるソメイヨシノの開花日を、10年平均で計算すると、1960~80年代は4月13日前後だったのが、90年代は4月9日と急速に早くなっているそうだ。その後も徐々に早まり、さらに昨年までの5年間では開花が4月1日、満開が4月5日と一気に早まっている。
この数年は、数十年前だと開花すらしていない時期に満開になっているという状況である。地球全体の温暖化に加えて、都市部ににおけるヒートアイランド現象が顕著になってきている表れではないだろうか。桜を見ながら少し不安になる。