早いもので、1月も今日で終わりである。午前10時の新幹線で東京へ向かった。東京は14℃くらいで温かいとはいいがたいが、コートを羽織る程度の感じである。今日は日頃お世話になっている大手企業へのあいさつ回りである。年ごとに担当者が変わっても会社の雰囲気はそのままである。
”年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず”(劉希夷 「代悲白頭翁」初唐の詩人)という言葉が頭をよぎる。毎年毎年咲く花は同じように美しいが、毎年毎年それを眺める人は変わっていく。年ごとに咲く花は変わりはないが、年ごとに人は衰えていくという意味である。
『白頭を悲しむ翁に代わる』と題するこの詩、花の変わらぬ美しさと栄枯盛衰のはげしい人生を詠んでいる。その中でもこの一説は、とくに有名である。また、古今の絶唱とされている。
山手線から車窓を眺めながら、移り行く変わりゆく街並みを見ながらそんな思いに駆られた。